Investor Relations
トップメッセージ

株主・投資家の皆様
ようこそ、日進工具のIRサイトへ。代表取締役社長の後藤弘治でございます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
当社は1954年に創業した超硬工具メーカーで、超硬小径エンドミルの分野で国内トップシェアを誇っており、高い利益率(2025年3月期の売上高経常利益率は18.9%)の確保と徹底した無借金経営を貫いております。
2025年3月期は、原材料・エネルギー価格の高止まりや、物価の上昇、地政学的な問題の継続などによる影響があったものの、景況感は全体的に緩やかな回復基調となりました。国内では、半導体・電子・デバイス関連はAI関連需要に牽引され堅調に推移し、自動車関連は認証不正問題の影響が継続、また、新規車種の開発案件も少なかったことから金型向けを中心に工具需要は低調に推移しました。一方、海外では中華圏でEV関連やスマートフォン向け電子部品関連の受注獲得により好調に推移しました。
今後の見通しといたしましては、EVへのシフトが一段落する中、ハイブリッド自動車(HV)や燃料電池自動車(FCV)の生産増加や、生成AI市場の拡大等により、精密・微細加工へのニーズは高まっていく見込みであり、工具需要は回復していくものと想定しています。しかしながら、目下のところ、米国の関税問題が主要需要先に大きな影響を与えると見込まれ、当社を取り巻く経営環境は厳しいものと想定されます。
当社は、目指すべき提供価値をブランドビジョン“イノベーションを具現化する日進工具”として掲げ、日本のものづくりを支える誇りをブランドステートメント“「つくる」の先をつくる”に表していきます。
社会と企業の持続的成長を目指す観点から、当社は2021年11月に「サステナビリティ基本方針」を策定しました。最小限の資源とエネルギーを使って小径エンドミルを製造する当社の事業そのものが、人と地球に優しいモノづくりにつながっていると考えております。そして高性能で他にはない製品(高精度・高能率・多機能・長寿命)である「高付加価値製品」をより多く創造し、社会に提供することを目指します。
また、オウンドメディア“「未来」の先をつくる”にて、モノづくりにこだわりを持つ方々による様々な情報コラムの発信を毎週行っております。こちらのサイトを通じて、当社をより深く知っていただけたらと考えております。
当社はパブリック企業として、株主・投資家の皆様への説明責任を果たすとともに、株式市場における認知度向上ならびに適正なる評価をしていただくことを目的として、IR活動にも力を入れており、ホームページのIR情報につきましても適宜内容を更新し、タイムリーな情報発信に努めております。今後とも企業価値向上の一環として着実な取り組みを行っていく所存です。
全社一丸となって、さらなる飛躍を目指す日進工具にぜひご期待下さい。
日進工具株式会社
代表取締役社長 後藤 弘治