Investor Relations

決算説明資料

2018年3月期 第2四半期決算説明会 Q&A

下期の売上計画についてリスクなどあるのか。

売上高における比率が高まっているスマートフォン向けは、新モデル開発・量産の関係上、時期的な影響を受けやすく、上期は売上が上がり下期は落ちる傾向にあります。なお、今後材料の価格上昇があると言われておりますが、その場合でも当社は小径工具がメインのため影響は小さいと考えています。

生産能力増強のためどのくらい設備を増やすのか。

年間7~8億円の生産機械の設備投資をしており、毎年約10%生産能力が上がっています。今後も同程度の投資を継続する予定です。なお、現在は2016年に竣工した新棟に設置する機械を順次導入しております。

売上が拡大している理由は何か。

電子部品向けの加工が増え、10年前は100億円だった小径工具のマーケットが、現在200億円弱となっています。マーケットが拡大する中でシェアを伸ばした結果、売上が拡大しております。また、生産においては自社製の自動機の比率が高まり生産コストが下がったため、利益率が高まりました。今後も利益率は25%ほどで推移すると考えています。

業界別売上高を教えてほしい。上期の伸びと下期の見通しは。

ユーザーへ直接販売を行っていないため正確な数字は確認できませんが、おおよそ自動車向けが4割、スマートフォン等の電子部品向けが3~4割、その他精密機器・医療機器などが2割程度となっています。スマートフォンは中国現地企業向け販売が伸び、10%弱増加しています。下期は比較的需要が堅調な自動車向けが5~10%伸びていくと見込んでいます。

スマートフォンの発売時期と工具の売上にはタイムラグはあるのか。

スマートフォンの新機種は9月頃に発売されます。発売とほぼ同時に次の新機種計画が始まり、1月頃から生産が開始、このタイミングで電子部品の量産が始まるため工具の売上が増加します。部品の量産は3月から4月に終了するため、発売の半年程前にはその機種に関連する売上は終了します。

新工場の建設など来期以降の設備投資計画を教えてほしい。

建物の建設は、需要予測に基づく供給量から判断いたします。小径エンドミルの需要が順調に伸びているため、新工場建設の計画がスタートしています。設計に半年以上かかるため、来期から再来期にかけて建築コストが発生する予定です。なお建築価格が高騰しているため、15~20億円ほどかかると見込んでいます。

展示会EMOの現地の様子、感触を知りたい。

EMOは、JIMTOF・IMTSと並ぶ世界3大工作機械関連見本市のひとつであり、今回の入場者数は、JIMTOF2016と同程度でした。今回のEMOでは自動車のEV化が注目されていましたが、ヨーロッパのEVを含む自動車生産においては、日本の部品メーカーはまだシェアを伸ばす余地があると考えます。なお、ヘッドライトでは日本メーカーのシェアが高いため、EVに限らず生産台数が増えれば売上は伸びていくと思われます。

研究開発においてAIやロボットなどの影響はあるか。

AIを利用した開発等は行っておりませんが、AIを利用するための機器には電子部品が不可欠であり、今後は更なる“軽薄短小”化が進むと思われます。電子部品メーカーとは協力関係にあり、技術提案や共同研究を実施しております。