Investor Relations
第53回定時株主総会 Q&A
決算説明資料にリスクファクターを書いている企業は珍しいですが、御社の競合相手と強みをお教え下さい
当社は約150億円の小径エンドミルの市場で30%強のトップシェアを持っておりますが、競合相手はOSG、日立ツール、ユニオンツール、三菱マテリアルなどです。当社の強みは精密加工の分野に特化し、エンドミルを製造する機械を自社開発している点です。これにより、高品質の製品を安定的かつ安価で製造することができます。また、営業面ではお客様の多様なニーズをいち早く捉え、対応しております。
東証上場はされるのでしょうか?
現時点では株主数及び流動性の面でまだ十分でないと判断しておりますので、東証上場を考えておりません。
株主総会の招集通知を読んだが、CBNなど専門的な表現が多くよくわからない。もう少しわかりやすくしてほしい。
来年の招集通知は改善したいと思います。
海外での競合状況は?
世界中に工具メーカーはたくさんありますが、微細加工分野では、海外においても結局は国内メーカーとの競合になります。なお、海外での微細加工用工具の需要はまだまだこれからです。
製造工程の流れをお教え下さい。
素材を購入し、当社で切断や研磨して加工、コーティングを施した後に検査、パッケージ、出荷という流れになります。また、工場では100名程の人員がおりますが、製造工程については自動化を進めております。
将来的な成長イメージは?
年率5%程度の伸びを想定しております。約3年前に仙台工場の隣地を購入しているため、将来的な需要増にも対応することが可能です。敷地は現在、他社に賃貸しております。
震災時に在庫を増やしたとお伺いしましたが、現在の在庫水準はいかがでしょうか?
東日本大震災時に当社の仙台工場が大きな被害を受け、生産ストップによる欠品が発生いたしました。リスク分散のために仙台工場と同水準の工場を建設するとなりますと50億円規模のお金が必要となりますため、当社としては、潤沢な在庫を持つことでお客様に迷惑がかからないよう対応することといたしました。また在庫が手厚くあると小口取引もスムーズになるメリットがあります。なお、現在の在庫水準は概ね適正と考えております。
御社にとっての一番重要な経営資源は何でしょうか?
人材です。
無借金経営は続けられるのでしょうか?
当社はかつて借金が多く苦労した時代がありました。上場1年前に無借金となり、かれこれ10年間無借金経営を継続しておりますが、今後とも続けていく方針です。
個人投資家向け会社説明会の後に御社の株を購入したが、なかなか株価が上がらないのが不満です。地道な経営はいいと思うが、M&A等、もっと何か夢のあることをやってほしい
地道な経営で業績を向上させ、配当を上げていくという方針です。投資先については当社の技術を活かせる分野で探しておりますが、今のところはありません。
招集通知の決算数字と決算説明会資料の数字が異なるのはなぜですか?
招集通知は単体ベース、決算説明会資料は連結ベースとなっております。
配当性向を上げるよりも自社株買いのほうが良いのでは?
自社株買いは流動性の面を考慮し、現時点では考えておりません。
エンドミルなどの製品の実物が見たい
来年の総会では製品の展示を行いたいと思います。また今年11月に東京ビックサイトにて大きな展示会がありますのでぜひお越しください。
NISA対応して自社の株を語る会社に初めて出会いましたが、流動性をもっと改善してほしい
14/3期は立会外分売にて9.9%の発行済株式を放出し流動性を高める施策を行いました。今後ともさらなる流動性改善のために手を打っていく方針です。